【憧れの女性】サマーウォーズのおばあちゃんに憧れた話

雑記

サマーウォーズといえば、細田監督の名作アニメ映画の一つですよね。2024年に15周年記念を迎える作品ですが、私がまだ未成年だった頃とてもよく流行りました。

「よろしくおねがいします!」とエンターボタンを押す場面が印象的ですが、私にとっては登場人物の1人である「おばあちゃん」がとても好きで、いつの間にか憧れのおばあちゃんになっていました。

今日はそんな憧れたおばあちゃんについてお話しします。

サマーウォーズのおばあちゃんについて

サマーウォーズのおばあちゃん(陣内栄)の詳細については、ぜひ映画を観るなりネットで検索していただければと思います。

私なりにおばあちゃんのポイントをまとめてみました。

  • 16代続く名家の当主で、年は90歳目前なのにめちゃくちゃパワフル(槍を振り回せるレベル)
  • 元教師で、政財界の御用心達を教え子に持ち、かつ慕われている
  • 不倫男(夫)の子供にも関わらず、子供に罪はないと実の息子のようにに育てる
  • 今流行りの最新技術が使われたOZ(メタバースのようなもの。仮想のコミュニケーション空間)を使いこなしている
  • 「あんたにならできる!」と、いざという時に応援できるパワーがある

こんな無欠のおばあちゃんいます・・・?

いわゆる「女傑」を体現した女性だと思います。女傑とは、たしかな気性とすぐれた知恵をもち、活発で実行力に富む女性のこと。歴史の世界だと、北条政子、平塚らいてう、広岡浅子、ジャンヌダルクなどの偉人の名前がよく挙げられています。

サマーウォーズのおばあちゃんの強さを解剖

健康

まず、おばあちゃんの年齢は90歳目前です。誕生日の前日に亡くなってしまったので、実際には89歳で亡くなってしまいました。でもこのおばあちゃん、めちゃくちゃパワフルなんです。

  • 久々に合った侘助(不倫男の息子)に槍を振り回す
  • 混乱が起こった時に電話で多方面を叱咤激励する

槍を振り回すことができるということは、体幹が未だ衰えていない証拠です。

その上、混乱が起こった時には電話で政財界の方々を叱咤激励しています。電話かけるだけじゃんって思うかもしれませんが、電話かけるのってパワーかかりませんか?(私はいつも汗だくになってます)
しかも、電話ではただ話をするのではなく全身全霊で叱咤激励をしています。これができる体力があの老体の中に眠っているということですね。

90歳近くでこれだけ動けるのは驚異的で、日頃鍛錬を怠っていない証拠です。つまり、おばあちゃんは日頃から運動する習慣もあり、健康的な食事を守って生活していたということです。なんと模範的なんでしょうか。

人間関係

おばあちゃんは政財界に多くの人脈を持っており、世界で混乱が起きた時には多方面に叱咤激励の電話をかけて各方面が動けるようにしていました。

叱咤激励が響かないことも多々あります。実際に自分の学生時代の先生達に、「あんたならできる!」と励まされたと考えてみてください。あんたに何がわかるの?って思う人も多くないでしょうか?
つまり、おばあちゃんはただの「先生」ではなく、自分の人生を良い方向に導いてくれた「恩師」だったわけです

大人になってからよく分かりましたが、人間関係を多方面に強く持ち続けるということはかなりハードなことです。これができているのは先生と教え子の上下関係がそこにあるからでしょうか?

でもおばあちゃんは数多の教え子が何で活躍しているのかを全部把握していたところもすごいところかもしれません。おばあちゃん自身も、一人一人の教え子のことを気にかけて今どんなことで活躍しているのかをしっかりと確認していたということですね。

恩師と呼ばれるためには、それぞれの生徒の人柄や背景を理解した上で、悩みの相談に乗り(悩みを相談できるような関係性をすでに作っており)、適切なコメントを返す必要があるわけです。

ゲームのペルソナシリーズをやったことがある人はなんだか想像つくのではないでしょうか(笑)

それは付け焼き刃の性格でなんとかなるものではなく、おばあちゃんの人格だからこそ成し得たものと言えるでしょう。

人格

では、おばあちゃんの人格はどういうものが想像できるでしょうか?

上記の人間関係のところからも推察できるように、個人に寄り添い、励ますことができる人であることがまず言えるでしょう。

その上で印象的なエピソードとして、侘助を受け入れ我が子のように育てたこともあげられます。時代背景もあるかもしれませんが、夫の不義の子供を受け入れていることからも、心の器の大きさが測り取れます。

子供に罪はないというのは簡単ですが、実際に自分の身にそれが起きたら腑煮えくり帰っている気がします。子供を引き取った当時の描写は一瞬で事実のみが記載されておりますので、おばあちゃんの心境は実際どうだったのかは分かりませんが、そういう心の葛藤を乗り越えた上で子供を受け入れてると思います。

ある意味そう言った葛藤を乗り切ったからこそ、女傑と言われるほどの人格を手にしたのかもしれませんね。(これは鶏と卵でどっちが先かわかりません。)

また、おばあちゃんの人格の特性として、新しいものを受け入れることができる点も魅力の一つと言えるでしょう。歳をとると、新しい技術や時代の流れについていけず、「最近の若いものは〜」とつい言ってしまいがちです。おばあちゃんはそれをせず、むしろOZ(メタバースのようなもの。仮想のコミュニケーション空間)を使い連絡をとる描写がされています。

これは、自分が理解が難しいものに対しても理解できるよう取り組み、さらにはそれを活用してみようというチャレンジ精神を90歳目前にしても持ち続けているということに他なりません

我々も、大人になって自分ができる・できないの判断がつくようになってきて、ついついそれはできないと判断してしまいがちです。その時、おばあちゃんのように「やってみる」気持ちを失わないように、一度振り返ってみたいですね。

まとめ

今回はサマーウォーズのおばあちゃんについて、健康・人間関係・人格の側面から考えて行ってみました。おそらくもっと深く考察すればもっと素敵なおばあちゃんの一面に出会えるのではないかと思っています。

私もなんとなく「憧れている」状態だったのが、今回言語化したことで何を理想としていたのかがわかりました。

憧れの女性というと実在した人物じゃないといけないのか?と就活で聞かれるたびに思っていました。でもこうして解剖して行ってみると、アニメのキャラは完璧無欠さが際立っていてしまうんですよね。

でもそれって、これまでの歴史の偉人などでも良かったところが美化して描かれがちなので、リアルで見れていないなら、フィクションの人物と一緒じゃないかと私は思ったり、、、

話はそれてしまいましたが、今後の自分の人生の指針の一つとして、たとえそれが架空の人物であろうと憧れの女性像は持っておくに越したことはないと思います。
ポイントは、憧れの人の全てを再現しようとしないことでしょう。キャラクターは完璧さが目立ちますので、それを生の人間でやってしまうと無理が出てきます。自分の中でその憧れをちゃんと言語化して、実際の人間になるところまで落とし込むということが大事です。

楽な方に気がついたら行ってしまいがちな時に、自分の目指す方向に軌道修正してくれるのが「憧れの人」だと思っています。この記事を読んでくださった方にも、自分にとって憧れの人が誰なのかをふわっとでも考えてみる機会になれば嬉しいです。

夏になったら大体金曜ロードショーなどで流れているイメージですので、ぜひみてみてほしい作品の一つです。

著者プロフィール
さんた

現在0歳と2歳の子供を育てるIT企業勤めの在宅ワーカー。
子育てと仕事、今は「しなければならない」ものを
どっちも「やりたくてしかたがない」ものに変えれるように日々模索中。
模索の中で得られたチップスを共有していきたいと思いブログを始めました。

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