テレワークを長くしている中で、持ち続けている課題があります。
それは、「いかにサボらずにいられるか」ということです。
テレワークは会社とは違い、周りに人もいないし、すぐ手元にはスマホやゲームの誘惑が近くにあるため、サボりやすい環境が整ってしまっています。
テレワーク中に誘惑に負け、ついついサボってしまう経験をされている方も多いのではないでしょうか?私はその度に罪悪感に負け、本日こなせなかったタスクの山に怯え、後日深夜勤務になる程の残業になるという経験を何度も繰り返してきました。
しかし、そんな私も数々の試行錯誤を繰り返し、集中できる確率をガツンと上げてくれた方法を見つけました。今回は、私がテレワーク中にサボらないでいるために編み出した方法「集中貯金」についてご紹介したいと思います。
前段に解説も挟みますが、気になる方は集中貯金の項目から読んでみてください。
なぜ仕事に取り組めないのか
「サボる」の深掘り
まずは、なぜ仕事をサボってしまうのか?、ということを考えていきましょう。
仕事をサボるというのがどういう状態かを考えると、以下の方程式が出てきます。
「仕事をサボる」=「誘惑に負けて他のことをする」
仕事をサボっている時、ほとんどの人はスマホで漫画を読んだり、ゲームをしたり、ネットサーフィンをしたりしている人がほとんどなのではないでしょうか?
私の場合、仕事をしたいとは思っているけど、目先の面白いコンテンツで溢れるスマホやゲームの方がやりたくて、誘惑に負けてやってしまい、結果サボってしまっていました。
なぜこの誘惑に負けてしまうのかというと、仕事にはなくて、逆に漫画やゲームにはある特性が関係しています。
即時報酬と遅延報酬
即時報酬と遅延報酬、この言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。(最近Tarzanの雑誌でも出てきていました。)
- 即時報酬:すぐに報酬が得られるもの。 ex)ゲームのガチャ、おやつの甘味
- 遅延報酬:遅れて報酬が得られるもの。 ex)会社の給料、ダイエットのための筋トレ、勉強
なぜ人が報酬を欲しがるかというと、「ドーパミン」という物質が深く関係してきます。ドーパミンは快楽物質の一つで、脳の中でドーパミンが出てくると自然とそのドーパミンを出すもの(=報酬)を欲しがるようになっています。
ドーパミンは生きていく上で必須の物質ですのでうまく付き合っていく必要がありますが、このドーパミンこそが、スマホやゲームに気持ちを向かわせてしまう原因です。
スマホの数多くのコンテンツやゲームは、自分が得たい結果(ガチャやショート動画の周回による刺激)を即座に得られる即時報酬に該当します。
一方、仕事はその時頑張ってもすぐに給料がもらえるわけではなく、ボーナス評価も実際に支払いがあるのは半年後だったりと、遅延報酬に該当します。
人を成長させるとこができる報酬は、お気づきの通り遅延報酬であることがほとんどです。仕事の成果や勉強、そしてダイエットは、どれもすぐには効果を得られませんが、継続して取り組むことで大きなリターンをもたらしてくれます。
それをわかっていつつも、人間の脳というのは即時報酬に大変弱くできています。それは今までの狩猟生活で培ってきた生きる術なので仕方がありません。ある意味即時報酬の塊であるスマホやゲームに負けるのも当然でしょう。
とはいえ、仕事をサボってばかりもいられないのが現実です。では、スマホやゲームではなく仕事をするためにはどうすればいいのか?
それは、仕事をしていても、即時報酬を得られるようにすればいいのです。
集中貯金とは
集中貯金
集中貯金に必要なもの
- 貯金箱
- 貯金箱に入れれるもの(お金、クリップなど)
集中貯金のルール
集中貯金のルールは簡単です。
ルール:自分が集中した分の時間だけ、貯金箱にお金を入れる。
集中貯金では、自分が集中して仕事をした分だけ報酬として、自分から自分にお金を支払います。
金額は自分の金銭感覚の範囲内で無理のない金額を設定してください。私の場合は、1時間の集中につき100円という金額にしています。
だいたい私の1日の業務時間は8時間なので、MAXで集中したとしても1日800円、1ヶ月で20日働いたとすると、フルで集中していたら月16,000円貯まるという計算です。そしてそのお金が貯まったら、自分の好きなものを買っても良い、ということにしています。
自分の好きなものを買うことができる、という前提なので、大人の人がやる場合は金額が低すぎるのはNGです。仮に1時間あたり10円にすると月1600円しか貯まらず、長期間貯めたとしても手が届かない可能性が高いからです。
集中貯金のメリット
集中貯金のメリットは、遅延報酬しかない仕事において、「即時報酬を作り出している」という点です。
即時報酬があるだけで効果はテキメンでした。今までは、仕事を頑張ってもお金が通帳に振り込まれるだけでお金が手元に入ってくる感覚が全くありませんでした。そのため、何のために仕事しているのかもわからず、目先の欲に負けるという結果に。
この貯金を開始すると、「お金を稼いでいる」という実感を得られるようになりました。
ちなみに、私にとってお金が貯まっていくことは昔から好きだったのですが、これは物理のしかも硬貨でないと貯まった感覚がしなくてだめでした。
そのため、私は現金の100円玉硬貨を用意して貯金箱に入れています。
集中貯金をする上でのポイント
集中貯金が貯まったら何を買うのかを決める
集中貯金は、自分が普段買いたいと思っているけど金額が高くて買うのを踏みとどまっているものを買うことを目標にするのがいいでしょう。
最初は少額の1万円くらいまでくらいの金額のものをセットするのがベストです。今回の集中貯金によって、実際に自分が欲しかったものが買えたという実感を持つために必要です。
貯まったお金で一つ変えたら、次はもっと高いものを欲しいものに設定しても良いでしょう。たとえ10万円のものだとしても、フル集中していれば約半年で貯まります。
一つ気をつけて欲しいのは、高額なものを設定するとその分長期間追い続ける目標となります。高額商品を目標に設定するなら、本当に欲しい憧れの一品とかにするのがベストです。
お気に入りの貯金箱を使う
貯金箱は、できれば仕事中自分の目に入る場所に置いておくのが良いと思います。ふと誘惑に負けそうになった時に自分の目的(≒欲しいもの)を思い出せるからです。
その時目に入るのは自分のお気に入りのものだと、目に入っても気分が悪くなりません。
貯金箱は自分の目指すものに向かって一緒に進む相棒のようなものです。この貯金箱と一緒に頑張るぞー!とやる気が湧いてくるようなものを選びましょう。
ちなみに、私はシロクマ貯金箱を使っています。プラスチック製で、後ろに鍵がついていて壊さずに取り出しができるタイプの貯金箱です。夏なのにマフラーを巻いていますが、そこまた愛嬌があって可愛いです。
オブジェとしても十分魅力的なので、ついつい課金(貯金)したくなっちゃう見た目です。
自分に嘘はつかない
最後に重要なポイントは、自分に嘘はつかないということです。
今回の取り組みは、基本的に自分で自分が集中して仕事に取り組めていたのかを評価を行います。そこで、本当は全く仕事をしていなかったのに、欲しいものがあるからと集中していたことにするのは、本末転倒です。
今回の結果は、誰に評価されるでもなく、自分しかみていないものです。自分に嘘をつくとそれが常習化してしまい、結果自分をも信じられず自己肯定感が下がることにしかなりません。
自分に嘘はつかず、正直に貯金をしましょう。今日貯金できなくても、また明日貯金できればいいのです!今日できなかった自分を受け入れてあげてください。
まとめ
集中貯金は私にとってはかなり効果があり、これを導入してから1時間も集中せずにその日の仕事を終えるということはゼロになりました。
ちなみに、サボり防止の方法としては、サボったら罰を与える(例えば、サボったら1000円誰かに支払う)という逆の方法も一般的には有名です。
私もこちら方法を何度か試してみましたが、私にとってはあまりフィットしなかったから今回の方法を考えた背景があります。
同じようにサボらないように模索している方の参考になれば嬉しいです!他にもテレワークのチップスを挙げているので、ぜひそちらも見てみてください、