こんにちは、さんたです。
子供を産んでから産休をへて、育休を取得していた方も、春から職場復帰するという方はたくさんいるのではないでしょうか?
仕事から長く離れていた分、改めて仕事についていけるのか、周りに迷惑をかけないか、仕事と家事の両立ができるのかといった不安を多く抱えている方がほとんどだと思います。
そこで今回は、その不安を少しでも解消するためのワークをご紹介したいと思います!
用意するもの
- 紙
- ペン
まず初めに、紙とペンを用意しましょう!
紙はなんでもいいですが、できればA4サイズくらいはあるといいです。
ワークをする上では、必ずアウトプットをすることを意識して、決して脳内だけで考えようとはしないでください。脳内だけで考えてもいい答えを得ることはできません。
「脳内で高速にいろんなことを考えて方がいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はここに落とし穴があり、高速に物事を考えると、多くの人は思考の深さというものがなくなってきてしまいます。
自分の手で書くことによって、自分の脳内で考えているスピードを意図的に落とすことができ、その結果自分が心の奥底で思っていたものに気が付けたり、自分が書いたことからの気づきを得ることができるようになります。
紙とペンを用意して書く環境や時間がないっていう方もいらっしゃると思いますので、もしどうしても無理そうであればスマホでのメモでも大丈夫です。(やらないよりは大きな前進です!)
それでは、準備ができたらワークをやって行ってみましょう!
STEP1:職場復帰にあたって感じている不安を書き出す
まずは、自分の職場復帰において感じている不安を書き出してみましょう。漠然と不安に思っているのを言語化することで、まずは自分の敵(不安)を捉えます。
例として私自身の不安を書き出してみました。
- 育児と仕事を両立できるのか
- 仕事復帰してついていけるのか
- 夫に協力を求められるのか
- 子供を蔑ろにしてしまわないか
- 職場に迷惑をかけてしまわないか
- 自分の時間がなくなってしまわないか
思いつく限り書き出していきましょう!今後の育児の不安でもいいですし、家族関係でも職場の人間関係でも構いません。まずは心の中のモヤモヤを言語化してあげることが大事です。
言語化できたら、次のステップに進みましょう。
STEP2:仕事・家事・育児・自分のそれぞれの観点で理想を書き出す
次のステップでは、仕事・家事・育児・自分のそれぞれの観点での理想を書き出します。
自分というのは、自分はどういう状態でありたいのかを考えてください。健康的でいたいとか、オシャレをしたいとか、もっと友達と遊びに行きたいなど、自分の理想の状態がどんな状態なのかを考えます。
女性は特に出産してから、子供を一番の優先にするせいで自分のことを蔑ろにしがちです。今回の軸に入れたのは、職場復帰というのは子供を産んでから初めて訪れる自分を顧みる一つのタイミングだからです。
職場復帰を機に、改めて自分のことについて考えてみてください。
わたしの場合は、下記のようになりました。
- 仕事:定時で帰り、残業はしたくない。時間に融通をきかせて、子供のお迎えなどには柔軟に対応できるようにしたい。周囲に迷惑はかけたくない。
- 家事:常に部屋は綺麗な状態でいたい。食事の準備はしたくないが、体に良さそうなものを食べたい。惣菜にはあまり頼りたくない。
- 育児:子供の成長の機会を最大限与えられている。子供に安心感を与える存在である。1日に子供と一緒に過ごす時間がある。子供に怒らない。子供と全力で向き合っている。
- 自分:カフェで1人でゆっくり本を読みたい。自分の時間が毎日2時間欲しい。おしゃれや身だしなみに気をつかう余裕がある。自己投資ができている。
あくまで理想ですので、実際にできるかどうかは脇において考えてください。
STEP3:自分の大事にしている価値観を書き出す
次は、自分の大事にしている価値観を書き出します。STEP2のそれぞれの軸に沿って書いてもいいですし、自分の思っているがままに書くでもいいです。
いきなり価値観を書く、と言われると価値観って何?っていうことになってしまうかもしれませんが、自分の人生で何に主軸を置きたいのか、楽しいと思えることはなんなのか、ということにフォーカスを当てて考えてみるといいかもしれません。
わたしの場合は、下記のような価値観を書きました。わたしの場合は上記の内容に加えて、どういう人でありたいのかや観点も追加しました。
- 仕事で成功するよりも、子供や家族と過ごす時間の方が大切
- お金は自由への入り口になるので、稼ぐ力を密につけていることは大事
- 気高く大人の余裕を持って生きたい
この書き出したSTEP2とSTEP3をつかって、STEP4に進んでいきます。
STEP4:優先順位を決め、妥協することを決める
優先順位を決める
STEP4では、STEP2で求めた理想と、STEP3で求めた価値観を合わせて、自分の中での優先順位と妥協するポイントを決めていきます。まずは優先順位から決めていきましょう。
わたしの価値観では、「仕事で成功するよりも、子供や家族と過ごす時間の方が大切」とありますので、最優先事項としてわたしの中で子供・家族を一番に優先することに決めます。
一方、仕事は家族よりも大事ではないですが、価値観の一つに「お金は自由への入り口になるので、稼ぐ力を密につけていることは大事」ともありますので、一番の収入源である仕事も優先順位は高くなります。
また、家事は汚くなければそれで良く、特にこれといって価値観はありませんので、かなり優先順位は低いです。
最後に自分に対しての価値観として、「気高く大人の余裕を持って生きたい」ともありますので、こうなるためには自己投資をしていく必要がありますので、優先順位もこれは高めになります。わたしの中では、これは仕事と連携する項目であり、人生の目指すところでもあるので、仕事よりも優先順位は高いと言えるでしょう。
そうすると、自分の中での優先順位は下記のようになりました。
- 子供・家族
- 自分への自己投資
- 仕事
- 家事
妥協することを決める
優先順位が決まったら、次は理想の状態から妥協して良いポイントを探します。実際にわたしの例で優先順位順に考えていきたいと思います。
育児の妥協
理想:子供の成長の機会を最大限与えられている。子供に安心感を与える存在である。1日に子供と一緒に過ごす時間がある。子供に怒らない。子供と全力で向き合っている。
育児(家族との時間)は自分の中での最優先事項になります。価値観でも「仕事で成功するよりも、子供や家族と過ごす時間の方が大切」と書きました。とはいえ、常に子供と全力で向き合っていたら精神的に疲れてしまいますし、経験上1人の時間がないと心の余裕がなくなってしまって、結果子供に怒鳴ってしまったりと悪影響が出てきてしまいます。
そのため、わたしの中での育児への妥協は下記です。
- 子供と全力で向き合っている → 子供と1日ちょっとでも全力で向き合う時間を作る
- 子供の成長の機会を最大限与えられている → 保育園やベビーシッター、通信教育など利用できるものは利用して子供の成長を他の人・物から与えてもらう。(その間自分はリフレッシュする)
逆に、譲らない点があるとすれば、子供に安心感を与える存在であるために、寄り添う努力をするとします。このように、譲らない点があれば書いておくと忘れずに実行できるようになります。
自分の妥協
理想:カフェで1人でゆっくり本を読みたい。自分の時間が毎日2時間欲しい。おしゃれや身だしなみに気をつかう余裕がある。自己投資ができている。
次の優先順位の自分ですが、先に記載した通り蔑ろにしがちで、妥協しやすい点です。しかし、優先順位が2位と高いので、自分の中での優先順位を守れるように考えていきます。価値観でも重要視されている点ですので、価値観を守れるような行動基準に落としていきます。
- カフェで1人でゆっくり本を読みたい → 赤ちゃんが寝ている時だったら静かなので、寝ている時に1人でカフェにいく。
- 自分の時間が毎日2時間は欲しい → 1時間はできるようにする。(夫と役割分担をして、自由時間を確保する)
- おしゃれや身だしなみに気を遣う → 子供を抱っこするとすぐに汚れるので、子供がいる時に高い服は着ない。逆に仕事に行く時などは、お気に入りの服を着る。
- 自己投資ができている → 自分の時間として確保した1時間の中で、自己投資をする。または、家事などで削減した時間を自己投資の時間に回す。
育児においては、個人的には自分の時間をもっと大事にした方がいいと感じています。そうしないと自分の中で気がついたらストレスが溜まってしまい、いつか爆発してしまうことにつながります。
育休中のストレスは主に家庭内でのストレスがほとんどでしたが、職場復帰すると今度は仕事でのストレスが追加になります。程よくガス抜きし、自分と向き合う時間が必要になってくるので、ここでは、妥協しすぎることがないようにしたいですね。
仕事の妥協
理想:定時で帰り、残業はしたくない。時間に融通をきかせて、子供のお迎えなどには柔軟に対応できるようにしたい。周囲に迷惑はかけたくない。
仕事については、あくまでわたしの中ではお金を稼ぐための手段になっています。仕事が元々好きな人や、成し遂げたいと思っているものがある人はおそらくこの仕事の優先順位が高くなっていることでしょう。わたしの仕事に対する理想は上記の通りですので、理想からの妥協点を考えていきます。
- 定時で帰り、残業はしたくない → 定時では帰るが、家で子供たちが寝た後に仕事する時間にする。
- 時間に融通を聞かせられる → 上司に自分の家庭内の状況についてあらかじめ伝えておき、さらに子供が病気で熱が上がる可能性を事前に伝えておくことで、急なお迎えが必要になった時には仕事を中断してお迎えができるようにする。
- 周囲に迷惑をかけたくない → 周囲にある程度迷惑をかけるものと理解し、周りの人に事前に言っておく。代わりに他の人が困っていた時にはできる限り手助けをする。子供が病気の時に外せない会議がある場合は、病児保育を利用する。
責任感が強い方は、同じように働くことができないこと責めてしまうことがあるかもしれませんが、家庭環境が変わった以上、子供がいなかった時のように働くことはできません。
経験上、そんな場合に一番困るのは、事前に事情を話されることもなく突然休んでしまったりされることです。そのため、わたしの中での妥協点として、あらかじめ上司になる方や同じ職場の方々には事情を話しておくということを記載しています。
また、ここではあえて記載していませんが、パートナーとの仕事も含めどうできるのかを考えていくことも大事です。パートナーの仕事は融通が効かせられるのか、子供が病気の時には
家事の場合
理想:常に部屋は綺麗な状態でいたい。食事の準備はしたくないが、体に良さそうなものを食べたい。惣菜にはあまり頼りたくない。
常に部屋は綺麗な状態いたいと書いてありますが、価値観では特に重視しているところではないので、ここは妥協しても良い場所、ということになります。そうすると、常に部屋を綺麗な状態に保つためにしていたことを妥協していきます。また、料理という家事についても考えていきます。
- 毎日の掃除機がけ → お掃除ロボットを買って代わりに掃除してもらう。
- 洗濯物を毎日かけて綺麗に畳む → 洗濯物を2〜3日に1回まとめて回し、洗濯物は畳まなくていいものは畳まない。子供服は消耗品として捉え、乾燥機にかけてしまう。
- 食器の片付けを使用都度行う → 食器はシンクに溜めておいて、まとめて食洗機にかける。
- 排水溝や風呂掃除など、たまに力を入れてやりたい掃除 → 月に一度家事代行を依頼してやってもらう。
- 料理を毎日する → 週に1回は外食する。惣菜を使ってもよし。栄養価さえ偏っていなければ、3〜4品なくてもいいし、丼物だけでOKにする。テレワークの日でも家でご飯は作らずお弁当を買う。
思いつく限りの妥協をここで出していきましょう。家事の中で大事なのは、「やらないこと」を決めることです。わたしもそうなのですが、特に家事は気がついたらやってしまっているのです。気がついたらやってしまっていて、気がついたら他の優先順位のための時間がなくなっているのです。
STEP6:不安を読み返してみる
最後に改めてSTEP1で書いた不安を見返してみて、それぞれに対しての対策を考えて行ってみます。
- 育児と仕事を両立できるのか → 育児に重きを置きつつ、仕事は周囲に事前に事情を汲んでもらいながら対応する。
- 仕事復帰してついていけるのか → これは復帰してみなければわからない。
- 夫に協力を求められるのか → 仕事の融通は効かせられそうなので、お見送りやお見送りはお願いする。
- 子供を蔑ろにしてしまわないか → 家事は最小限にし、子供との時間を確保する
- 職場に迷惑をかけてしまわないか → 迷惑をかけてしまうのは仕方がないので、できる限りのフォローをする
- 自分の時間がなくなってしまわないか → 自分時間は少なくとも1時間は確保する。
職場復帰に対しての漠然とした不安が、価値観や優先順位を明確にしたことでだいぶなくなっているのではないでしょうか?(それでも多少の不安は残ってはいると思いますが)
まとめ
今回のワークを通じて、自分の中の漠然とした不安や、職場復帰後の方針がかなり定まったと思います。
このワークの中で大事なことは、自分の今後の方針を決めるということです。職場復帰後は、子供を産む前と同じように動くことはできません。ただ、そのまま何も考えずに復帰してしまうと、気がついたら子供との時間がなくなって仕事でいっぱいいっぱいになってしまったり、自分の時間を後回しにしてしまいます。
私自身、現在2回目の育休中ですが、1回目の育休の時には自分時間や子供との時間が気がついたらなくなってしまい、それが心に重くのしかかっていました。
そうならないためにも、まずは自分の心を整理した上で職場復帰をしてくださいね!