子育てをしていると、ついつい子供優先になってしまい、気がついたら親の自分自身が楽しんでいることが少なくなってしまっていることはありませんか?
人によって楽しいと感じることは人それぞれで、特に年齢が違う親子だと当然楽しいことも違います。
今回は、親も楽しいことを増やすことができる「プレイフルネスメーカー」についてご紹介したいと思います。
「プレイフルネスメーカー」とは
「プレイフルネス(playfulness)」は、楽しい・面白い活動という意味です。
プレイフルネスメーカーは、自分が楽しい・面白い活動と思うものを見つけるためのワークです。
プレイフルネスメーカーを行うのは簡単で、24個の属性の中から、自分の好きなものを選んで順位付けをするだけです。
かなり概念的な項目が並んでいるので、子供にこのメーカーをやってもらうのは難しいかもしれませんが、自分の子供が好きそうなことを当てはめてやってみてください。
プレイフルネスメーカーの属性
・ネイチャー
外に出て自然界と関わること
・ノベルティ
あらゆる種類の探求や新しい体験
・イマジネーション
ロールプレイしたり、小説に没頭したりと、ある種の空想の世界に浸る世界のこと
・クリエイティビティ
新しいアイデアや体験など、あらゆる種類のクリエイティビティを伴う活動(料理、ブレインストーミング、パーティの企画などでもOK)
・ラーニング
新しい知識や技術を習得すること
・インテレクチュアル
脳をくすぐり、考えることを必要とするあらゆる種類の活動
・マスタリー
素晴らしい能力を発揮して周囲に示すことができる
・リスクテイキング
アドレナリンが出るような行動
・コントローラブル
自分の能力をコントロールできる
・ナレッジ
自分の知識をシェアすることで他人と繋がりを持つこと
・フィジカリティ
ダンスやスポーツなどの体を動かす活動や、ヨガなどの体の感覚を確認する活動
・シリーネス
何も考えずに笑えるようなものや活動
・ミュージック
音楽を作ること(歌うことや演奏すること)や音楽を聴くこと
・チャレンジ
努力しなければわからないこと、達成するために努力しなければならないこと(肉体的、精神的なものを問わない)
・リーディング
コーチやディレクター、ガイドのような役割を果たすことで、人とつながること
・コミュニティ
何かを達成しようとしなくても、複数の人と一緒に働くこと
・センシュアリティ
五感を使ったあらゆる活動。セクシュアリティと重なる部分もあるが、セクシャルな要素がなくても成立する
・アンコントローラブル
お酒を飲んで複雑な思考から解放されたり、責任や決定権をもつ重荷から解放されたりすること
・コンペティション
誰かを競って自分のスキルを確認すること
・ゲーム
一定の構造とルールをベースに目標の達成を楽しむこと
・パフォーマンス
誰かの前でスキルを披露すること
・アテンション
誰かの注目をあびること
・スポンタネイテォ
特定の計画に固執せず、いろんな機会なアイデアを受け入れること
・アンサーティニティ
結果がわからないそのものを楽しむこと
プレイフルネスメーカーのやり方
上記の属性のうち、自分がやっていて楽しいなと思う順番を大体5位くらいまで決めます。
順位を決めたら後は簡単、自分が楽しいと思う活動を増やしていくだけです!
たったこれだけ?と思うかもしれませんが、これまで曖昧だった「自分が楽しいと感じること」が言語化されたことによって、意識的にその活動を増やしていくことができるようになります。
単純に自分が1人で入れる時にこの活動を取り入れるだけでもリフレッシュになりますし、子供といる時にこのアクティビティを増やすのもありだと思います。
なお、プレイフルネスメーカーは定期的に振り返ることが必要です。その時々によって、自分の楽しめるものの順位は変わってきますので、半年から一年に1回くらい振り返ってみると、気がついたら楽しくないという状況が防げます。
子供とプレイフルネスメーカーを活用する方法
①親のプレイフルネスメーカーの遊びを一緒にやってみる
親のプレイフルネスメーカーが分かったら、関連する遊びなどを子供と一緒に取組んでみましょう。
私のプレイフルネスメーカーの結果と、それを子供と一緒にやってみることを考えた時の遊び方を考えてみました。
下記のように、プレイフルネスメーカーからどう子供を巻き込んでいくのか、というのを考える必要がありますが、それぞれの項目には無限の楽しみ方があります。
自分も子供も一緒に楽しめると、より親子の思い出になります。ぜひ考えて取り組んでみてほしいです。
例:ネイチャー
子供と一緒にやる場合:自然がたくさんある場所に一緒に行く。
旅行やちょっとした散歩で自然が溢れるところに行きます。私の場合はまだ子供が小さいので、まだまだできる範囲は限られていますが、子供がある程度大きかったら一緒に登山をしたり、キャンプに行ったり、海に遊びに行ったりとできる範囲は無限大です。
子供が小さい今は、自然が溢れるホテルや観光地に滞在して、私自身リフレッシュしつつ、子供も自然にじっくり触れて楽しむ時間を作っています。
子供が小さいうちは、特に葉っぱや石など大人が特に気にも留めないものをじっくりと観察します。
それを利用して、私自身もゆっくりと自然を満喫します。
例:ノベルティ
子供と一緒にやる場合:あらゆる種類の探求や新しい体験を子供も一緒にやってみる。
子供も一緒にやる場合は、子供もできる内容を選ぶ必要がありますが、大人のやることに子供も一緒に経験させてみることです。
例えば、新しいフルーツを一緒に試してみたり、博物館や美術館の企画展に子供と一緒に行ってみたりと、考えてみると「大人にしかできないこと」はそんなにありません。
子供ができるように気を使ってあげる必要はありますが、さまざまな経験に一緒にチャレンジしてみたいと思います。
例:イマジネーション
子供と一緒にやる場合:子供向けの作品を一緒に見る。
最近の子供向けのアニメは結構凝っている作品もあり、大人も意外と楽しめたりします。また、ジブリなどは意外と裏設定にかなり凝っていたり、大人になってから見ると子供の時と違った観点で見ることができるようになっていて、また楽しむことができますよ。
子供と一緒に見なくても、「この時間は読書の時間」と子供に話して、子供には絵本を渡して一緒に読書するのもいいかもしれません。
我が家の場合は最初の方は読み聞かせをしなければなりませんでしたが、何度も繰り返すうちに、どのページで何をいうのかを子供が覚えて自分で読めるようになってきました。
本を読む習慣は大人になってからもいい習慣になりますので、ぜひトライしてみてください。
②プレイフルネスメーカーの属性を子供に経験させてみる
子供は大人に比べてプレイフルネスメーカーのほとんどを経験していない状況です。
これを活用して、
①と同じで、子供が経験できるようにするために大人がアクティビティを考えてあげる必要はありますが、プレイフルネスメーカーを利用することで子供にいろんな軸からの経験をさせてあげることができます。
新しい経験をさせようとすると、ついつい遠出したり、新しいアミューズメント施設に行かなきゃと思ってしまいますが、プレイフルネスメーカーから活動を創造することで、家の中であったとしても新鮮な経験を子供にさせることができます。
多くの価値観に触れて育った子供は心も柔軟になりますし、ぜひいろんな経験をさせてあげてください。
まとめ
今回はプレイフルネスメーカーについてご紹介しました。
大人自身が活用しても十分役に立ちますが、子供と一緒に経験するという観点で、このプレイフルネスメーカーを見てみると、また新たな視点での遊びを見つけることができると思います。
ぜひ活用して、子供との楽しい時間を過ごしてくださいね!