こんにちは、さんたです。
モンテッソーリ教育では、お家の日常動作と絡めたお手伝い(おしごと)をすることを推奨していますが、実際何をやらせたらいいの?と悩む方も多いのではないでしょうか?
今回は、1歳児でもできるお手伝いをご紹介します。
はじめに
子供にお手伝いをお願いする前に、大人の心構えとしてお話をさせてください。
子供にお手伝いをお願いすると、大人と同じスピード、正確さでできることを期待してしまいますが、残念ながらそんな簡単にはできません。
大人の数倍の時間がかかりますし、出来上がりはとても不恰好です。
しかし、子供はとっても真剣に取り組んでくれて集中力を上げることもできますし、おもちゃ遊び以外での親子のコミュニケーションにもなります。
お料理の手伝いをしてくれた時には、「これ、僕がやったやつ!!」と嬉しそうに報告してくれてご飯もパクパク食べてくれます。
子供の自己効力感・集中力の向上にもつながり、日常生活への関心を高めることができるので、大人は気長に、寛容に子供達の動作を見守りながらお手伝いをお願いしてください。
1歳の子供の特徴
1歳は歩けるようになったり、よじ登ることができるようになったりと、たくさん体を動かすことができるようになる時期です。
この時期は大きな動きを中心とした様々な動作を経験することで、思い通りによく動く体を作ることができます。
目についたものに手を伸ばして触る、両手にものを持って歩く、ばら撒くなど、ありとあらゆる動作が発達するために大切な活動にあります。
基本的に動き回っていたい時期ですので、お手本をちゃんとみてくれなかったり、みてくれたとしても再現することができないことが多くありますが、
そんな時はお手伝いをしてもらうというよりも、一緒に遊ぶ感覚で楽しむことを意識してみるといいかもしれません。
①食事の準備
食材を握りつぶす
ジップロックに入れた豆腐やひき肉潰してもらいましょう。手をいっぱいに広げて、握りつぶすという単純な動作ですが、1歳児に取っては大仕事です。
まだ気がついたものを口に入れてしまう時期なので、生で食べれないもの以外は直接触れさせないよう、ジップロックに入れて渡してください。
口に入れずに感覚を楽しめるようになったら、直接触れるとそれはそれで最高の触覚刺激になります!
料理を見学する
お手伝いと言えるのかは怪しいですが、自分が食べているものができる過程をみるというのも、立派なおしごとになります。
元々のお野菜やお肉がどういう過程を経て自分のご飯になっているのかを意識することができ、これがそのうち自分でもやってみたいという意欲につながっていきます。
味見をしてもらう
料理を作った時に、味見係をしてもらいます。
まだ言葉も話せない時期ですので、実際に美味しいかどうかは表情を見て判断をすることになりますが、
作ったものが作った直後はどういう味になっているのかというのを経験してもらういい機会になります。
食材をチェックしてもらう
これから調理する野菜や果物などは様々な手触りをしています。
ごろごろのジャガイモやツルツルのナス、ぶつぶつのきゅうりなど、野菜には本当にたくさんの刺激があります。
調理をするまでの時間や、買い物袋から移すまでの数分でいいので、その触覚刺激を楽しませてあげてください。
私が実際に触らせてみて楽しかったのは、ちょっとチクチクしたパイナップルでした。
いろんな表情が見れて面白いので、ぜひ試してみてください!
海苔を千切る
大きめのバットとボウルを用意し、海苔をちぎってもらいます。
大人はお手本を見せる時、「手で裂く」のではなく、「ちぎる」を意識してお手本を見せてみましょう。
まだ手の感覚が発達していないので、握りつぶしてしまったりしますが指先の力を鍛えるのにとてもいいお手伝いになります。
調理器具のチェック
調理器具もいろんな形や触感を持っているものです。
ピーラーなどの刃物が付いているものは危ないですが、麺棒やヘラなど、穴が空いていたり、金属や木の感覚などを味わわせることができます。
②洗濯物
洗濯物をかごに入れる
これまで自分が来ていた服を洗濯かごに入れてもらうお手伝いです。
これは慣れてきたら、自分のものだけでなく、家族のものも一緒に入れてもらいましょう!
洗濯物をカゴから取り出す
洗濯物を畳む際にカゴから取り出してもらうお手伝いです。
豪快に洗濯物を取りだす大きな動作になるので、よく体を動かすことができます。
ただ、この作業の後はカゴの中に入って遊んでしまうので、それも含めてお手伝いをしてもらってください。
③お掃除
ゴミ捨て
使ったティッシュなどのゴミをゴミ箱に捨てに行ってもらうお仕事です。
ゴミ箱に近づいて、投げ入れるという動作は、目と手を連動させて動かす力を鍛えるのにいい作業になります。
本人もとても楽しく捨ててくれるので、どんどんお願いしてみてください。
おもちゃを片付ける
この年齢くらいから、おもちゃは自分で片付けるものという意識を持ってもらいましょう。
とはいえ、最初から自分で全てを片付けるのは難しいので、必ず大人も一緒に片付けることを意識してあげてください。
「片付けなさい!」と怒るよりも、一緒に片付けて部屋が綺麗になった状態の心地よさを感じてもらうことで、お片付けが好きになります。
これが習慣化されると、ご飯の前やお出かけ前には自分でお片付けをしてくれるようになります。
おもちゃを綺麗に片付けられるようになるためには、子供が片付けやすいおもちゃ棚を用意してあげることが大事です。
基本的にはおもちゃをどこに仕舞えば良いかわかりやすいようなおもちゃ棚を作ってあげてください。
まとめ
1歳児のお手伝いとして書きましたが、実際にやってもらうと全然大人の「お手伝い」にはなっていませんね笑。
ただ、日常で必要な家事などを一緒に子供にやってもらう、ということがこれからの生活をしていく上での重要な基盤になりますので、どんどん子供に任せてあげてください!
今回の小さなお手伝いは、今後のお手伝いにつながっていきますので、ぜひ楽しく取り組んでいってくださいね!