こんにちは、さんたです。
モンテッソーリ教育では、お家の日常動作と絡めたお手伝い(おしごと)をすることを推奨していますが、実際何をやらせたらいいの?と悩む方も多いのではないでしょうか?
今回は、3歳児でもできるお手伝いをご紹介します。
はじめに
子供にお手伝いをお願いする前に、大人の心構えとしてお話をさせてください。
子供にお手伝いをお願いすると、大人と同じスピード、正確さでできることを期待してしまいますが、残念ながらそんな簡単にはできません。
大人の数倍の時間がかかりますし、出来上がりはとても不恰好です。
しかし、子供はとっても真剣に取り組んでくれて集中力を上げることもできますし、おもちゃ遊び以外での親子のコミュニケーションにもなります。
お料理の手伝いをしてくれた時には、「これ、僕がやったやつ!!」と嬉しそうに報告してくれてご飯もパクパク食べてくれます。
子供の自己効力感・集中力の向上にもつながり、日常生活への関心を高めることができるので、大人は気長に、寛容に子供達の動作を見守りながらお手伝いをお願いしてください。
3歳の子供の特徴
3歳児は洗顔、歯磨き、靴を履くなどの日常動作がかなり大人と同じようにできるようになっていきます。
指先も器用になり、ハサミや箸などの複雑な手の動きが必要な動作もできるようになってきます。
この時期は、2歳児と同様に「自分でやる」「なんでも自分でやりたい」と思っている時ですので、日常生活の中で「自分でできた!」という成功体験を大事にしてあげる時期です。
さらに、集中力や思考力が伸びて、お手伝いにじっくりと取り組める時期になりますので、子供が教えた通りにできなくてもすぐに指摘せず、違ったやり方や考え方を試しているのを見守ってあげてください。
そうすることで、子供の集中力や思考力はさらに伸びていくことになります。
①食事の準備
ピーラーで野菜の皮を剥く
子供が握りやすい小さなピーラーを用意して、子供にお手本を見せてから渡しましょう。
大人用の小さいピーラーの方が切れ味がよく、余計な力をが入らずにできるので子供用ではないものを用意してあげるのがベストです。
ピーラーにハマると、どんどんどんどん削って行ってしまうので、そんな時にはお肉と一緒に野菜をしゃぶしゃぶにしたり、サラダにしてあげるといいです。
一応刃物ですので、近くで見ながらお手伝いをさせてください。
お米をとぐ
ザルとボウルを用意して、お米と水を入れて米とぎのお手本を見せてあげます。
よく大人はボウルだけで米とぎをしてしまいますが、子供も同じようにすると水を捨てる時にお米までこぼれてしまうので、ザルとボウルは別で用意をしてあげてください。
そうすることで、水を捨てる時はボウルからざるをあげて水だけを捨てればいいだけになります。
のりで巻く
子供の手の大きさぐらいの海苔を用意してあげて、その上にご飯を乗せて、巻き巻きして食べるというお手伝いです。
しっかりまかないとご飯がこぼれ落ちてしまいますが、力加減も巻くタイミングも難しく、意外と集中して食べてくれます。
ご飯をよそう
小さいサイズのしゃもじを用意して、炊飯器から自分のご飯をよそってもらいます。
炊き立ての炊飯器はとっても熱いので、事前に触ったら危ないところはどこなのかを伝えた上でやってもらいましょう。
自分が食べる量を自分で把握するのも大事なことですので、自分が残さずに食べるためにはどのくらい盛り付けたらいいのかを経験しながら学ぶことができます。
成形する
ハンバーグやお団子、おにぎりなどの形を作ることができるようになります。
力の入れ方がまだ不器用ですので、まだまだ形は歪なものができますが、握りつぶして形にならないことはないので、そのまま焼いちゃって食べちゃいましょう!
自分の作った形を意外と覚えていて、「自分が作った!」という感覚が強くなり、達成感を感じさせることができます。
盛り付けをする
ブロッコリーやトマト、その他の野菜など食べる分をトングを使って盛り付けをしてもらいます。
特に数えやすい野菜だと、「それぞれのお皿に2個盛り付けてね」と言ったように、数の勉強をしながら盛り付けをすることができます。
子供も使える小さめのトングが必要ですが、100円ショップなどに売っているシュガートングなどがちょうど良い大きさです。
よくおママゴトで、同じように盛り付けなどはしていたりするので、実際にできて子供はとても喜ぶ作業の一つです!
卵の殻を剥く
ゆで卵を用意してあげて、水で冷ました状態で手渡します。
コンコン、とヒビを入れるところから、ゆっくりと殻を剥いてつるんとした白身が出てくるのはとっても面白く、達成感が得られるお手伝いです。
指先を使うので、力加減も良く学ぶことができます。
ヒビを全体的に入れた後に渡すと、3歳より前の子供でも意外とできたりしますよ。
②洗濯物
洋服を畳む
簡単なおしぼりやズボンから取り組みを始めてみます。
まず最初に丁寧にお手本を見せ、その後一緒にやってみましょう。ポイントは、洋服のどの部分を持ってどうやって畳んでいるのかを伝えることです。
小さな洋服の方が畳みやすいので、最初は自分の洋服を畳んでもらうのがおすすめです。
最近は、洗濯物を畳むところがわかりやすいようになっている洋服もありますので、そういうものを導入してみるのもいいでしょう。
洗濯物をバタバタする
洗濯を干す時に、洗濯物をバタバタしてもらいます。
大人の洗濯物は大きすぎるので、こちらも自分の洋服やおしぼりなどをバタバタしてもらいましょう。
最終的には大人が仕上げでしっかりバタバタしなければなりませんが、バタバタは楽しくしてもらうことができます。
③お掃除
お風呂の掃除
スポンジでお風呂を一緒に洗います。水で汚れてしまうので、これから洗う予定の服やシャツとパンツだけの状態で洗いましょう(冬は寒さに気をつけてください。)
全身を使ってお風呂をゴシゴシするので、雨の日やおでかけをしない日のいい運動になります。
大人と同じようにすぐには終わりませんし、汚れがないところにこだわりを持って磨き始めたりするので大人は待つ時間が必要ですが、
お風呂掃除をしてもらった後のピカピカのお風呂にゆっくり浸かることで、十分に体も心も満たされます。
まとめ
以上、3歳児でもできる日常の中のお手伝い(おしごと)をご紹介しました。
大人が思っている以上に、たくさんのことができるようになる年齢です。自分のことは自分でやるというのが、自立への第一歩になりますので、できるだけ子供に委託して成長して行ってもらいましょう!
他の年齢でできることもご紹介しているので、ぜひそちらもご参考にしてくださいね!