こんにちは、さんたです。
モンテッソーリ教育では、お家の日常動作と絡めたお手伝い(おしごと)をすることを推奨していますが、実際何をやらせたらいいの?と悩む方も多いのではないでしょうか?
今回は、私の子供にも実際にやってもらっている2歳児(2歳0ヶ月)でもできるお手伝いをご紹介します。
はじめに
子供にお手伝いをお願いする前に、大人の心構えとしてお話をさせてください。
子供にお手伝いをお願いすると、大人と同じスピード、正確さでできることを期待してしまいますが、残念ながらそんな簡単にはできません。
大人の数倍の時間がかかりますし、出来上がりはとても不恰好です。
しかし、子供はとっても真剣に取り組んでくれて集中力を上げることもできますし、おもちゃ遊び以外での親子のコミュニケーションにもなります。
お料理の手伝いをしてくれた時には、「これ、僕がやったやつ!!」と嬉しそうに報告してくれてご飯もパクパク食べてくれます。
子供の自己効力感・集中力の向上にもつながり、日常生活への関心を高めることができるので、大人は気長に、寛容に子供達の動作を見守りながらお手伝いをお願いしてください。
①お料理・食事の準備
まず王道なのは食事関係のお手伝いです。具体的には下記のお仕事を手伝ってもらいました。
最初にお手伝いの内容を実際に見せて何をするのかを教えた後に、やってもらうようにしています。
子供の作業は基本散らかりますので、それを想定した上で作業スペースとしてバットやボウルは大きめのものを用意してあげるのがおすすめです。
野菜の下準備
野菜の水洗い
野菜の水洗いでは、蛇口の下に大きなボウルを設置して水を貯め、その中で野菜を洗ってもらいます。
にんじん、じゃがいもなどの根菜類だけではなく、ナス、ピーマン、ほうれん草などありとあらゆる野菜を洗ってもらいます。
葉物類は洗ってもらうだけではなく、野菜の房分を一緒にして根本の土を落とすようにお願いしています。
特に楽しそうだったのはブロッコリーで、貯めた水にブロッコリーの塊が沈むのが楽しいのか、じゃぶじゃぶさせて喜んでいました。
玉ねぎの皮剥き
玉ねぎの皮剥きは、子供がある程度散らかしても大丈夫なように大きめのバッドの上に玉ねぎを置き、玉ねぎの皮を入れるようのボウルも一緒に渡してやってもらいます。
最初は、玉ねぎの皮を剥きやすいようにちょこっとだけ向いておいて渡します。
これを繰り返してやってもらっているうちに、だんだん最初から自分で向けるようになってきます。
しかし、皮剥きをやりすぎると、本体の白いところも向いてしまって、目が痛くなることがあるので、そこだけは注意してみていてあげてください。
玉ねぎの皮を向いて目が痛くなるのもある意味いい経験だとは思うので、私は「目がいたいね〜!」と言いながら見守っています笑。
キノコの房分け
舞茸、しめじ、えのきなど、房分ができるキノコを渡してやってもらっています。
これも玉ねぎと同じように、大きめのバットと房分した後のキノコを入れる用のボウルと一緒に渡します。
最初のうちはキノコの傘部分ももぎ取ってしまいますが、そこは取らないように何度も教えていくうちに今では傘を取らずに房分ができるようになりました。
最初のうちは大きな塊のまま「できた!」と言ってきますが、そこはちょっと厳しめに「もうちょっと小さくして!」と伝えて根気強く料理に使えるくらいに小さくしてもらいます。
ミニトマトのヘタ取り
ミニトマトのヘタ取りはこの中では一番簡単かもしれないですね。
同じようにバットとヘタを取った後のトマトを入れるボウルをセットで渡します。
蒸かし芋を潰す
蒸かした後の芋(じゃがいも、さつまいも)の粗熱を取り、ジップロックに入れます。
必要な調味料等があれば一緒に入れて、子供にジップロックをモミモミするようにお願いします。
大きな塊が小さくなっていくのはなかなか楽しいらしく、とても楽しそうにずっとモミモミしてますよ!
フードプロセッサーをする
みじん切りにしたい野菜がああれば、中に入れた状態で子供フードプロセッサーのスイッチを押してもらいます。
できればフードプロセッサーに入れる前の大きい野菜の状態を見せた上で、フードプロセッサーにかけた後どうなるのかをみてもらうと、自分の作業の過程が見えてより楽しくみてもらえます。
ゆで卵の殻向き
ゆで卵を水で冷まし、スプーンで全体的にヒビを入れた後に子供に渡します。
これも同じようにボウルとバットを渡し、出来上がったものをボウルの中に入れるようにお願いします。
殻の中からつるんとした白身が出てくるのが楽しく、夢中で殻向きをしてくれます。
力を入れすぎるとゆで卵が割れてしまうので、力加減も学ぶことができるお手伝いです。
調味料を混ぜる
調味料を混ぜる
必要な調味料を大きめのボウルに入れ(できればマヨネーズや砂糖など、混ぜたのがわかるようなものがあるといいです)、スプーンか泡立て器を渡して混ぜ混ぜしてもらいます。
肉に下味をつける
ジップロックの中にお肉と調味料を入れてジップロックを閉めて子供に渡し、調味料が混ざり合うまでモミモミするようお願いします。
食器をテーブルに並べる
カトラリーを並べる
子供にスプーン、フォークなどのカトラリーを渡し、ダイニングテーブルに並べてもらいます。
最初は子供分だけ渡していたのですが、大人分も試しに並べてみると、意外とお父さん、お母さんのカトラリーの違いをちゃんとみていて、それぞれの場所に並べてくれました。
最初は子供分だけでいいと思いますが、なれたら大人分も一緒に渡すと成長が感じられていいですよ。
食器を並べてもらう
カトラリーの次は食器を並べてもらいます。最初のうちは何も入っていない取り皿から渡して、ダイニングテーブルに並べてもらいます。
次は、ご飯が盛り付けられているお茶碗など、こぼれにくいものを渡して並べてもらいます。
牛乳は深いコップに半分くらい注いだものだと運ぶことができますが、2歳児だとお味噌汁などの汁物はまだ難しいです。
②洗濯物
洗濯物の仕分け
洗濯物の中で特に自分に関連しているものを見つけて分類してもらいます。
我が家だと特に、自分のタオルやおしぼり、靴下を洗濯物の山の中から見つけて取り出してもらいます。
宝探しゲーム感覚で楽しく取り出してくれますよ。
洗濯物をしまう
畳んだ洗濯物の中で崩れにくいもの(おしぼりなど)をタンスにしまってもらいます。
しまう場所がわからないようであれば、どこにしまうのか一緒に行って教えてあげましょう。
洗濯ばさみ、ハンガーを渡す
洗濯ばさみやハンガーを入れているカゴから、必要な分を手渡してもらいます。
まだ洗濯物を干すのは難しいですが、ハンガーや洗濯ばさみには興味を持ってくれているので、「洗濯ばさみ1個ちょうだい」というようにお願いをします。
そうするとカゴの中から探して手渡してくれ、本人もお手伝いをしてくれた気持ちで満足感を得られます。
③部屋のお掃除
クイックルワイパー
クイックルワイパーの柄を短くし、子供がスイスイできるサイズにして渡します。
すると、家中をきれいに清掃してくれます。
絨毯なども掃除したがるので、そこはしないようにと伝える必要があります。
お片付け
おもちゃや絵本など本人が使ったものはもちろんですが、
意外と喜ぶのは着ていた服や下の兄弟の服を洗濯カゴに入れるお片付けが好きです。
自分のことだけでなく、他の人の面倒も見ている事で自己効力感が増すのでしょうか?
頼んでみるといろんなものをお片付けしてくれるので、気が付いたものをとりあえずお願いしてみるといいかもしれません。
④ゴミ捨て
燃えるゴミでは子供でもモテそうな小さなゴミ袋を持たせて一緒に捨てに行きます。
資源ごみでは、缶詰の缶など危ないものは除いて持たせ、ゴミ捨て場で一緒に仕分けしながら捨てます。
おまけ:2歳0ヶ月にはできなかったこと
ハンバーグの成形
果敢にチャレンジしてもらいましたが、まだ握力のコントロールができず、肉ダネは無惨にも散っていきました。これは3歳くらいからできるようになるそうです。
洗濯物を畳む
洗濯物を畳むことも、ぐちゃぐちゃにしてしまってちょっと難しかったです。
まずは紙とかを綺麗に折れるようになってからじゃないと、畳むという感覚をつかめないのかもしれません。
まとめ
今回は5選として紹介しましたが、日常生活の中では意外と子供たちができることは多いです。
これできるかも?と思ったら、どんどん委託してみると子供達の成長を感じることができてたのしいですよ!
今回ご紹介したお手伝いはあくまで参考ですが、年齢が高くなればなるほどもっとたくさんのことができるようになってきます。他の年齢のお手伝いについても、ご紹介していこうと思います。